心理発達コラム
思春期の対応について
定型発達(いわゆる普通)のお子さんでも、思春期の対応は難しいものです。
喉元過ぎれば熱さ忘れるで、以前は、自分が通ってきた道でも、大人になったら忘れてたり、そんなことなかったと思うものです。しかも、思春期は人によって違うために、この年齢だからというよりは、その人によって思春期の年齢はまちまちです。
思春期の特徴は、色々あると思いますが、私が、面接などを通して感じる、
一番の大きな特徴は、まわり(特に身近な存在に)、無言の気を使わせることです。理由はわからないけど怒り出したり、こちらは、何もしてないのに、なんとなく、気圧されるような雰囲気があったり。また、以前は大人がなんとか上手く話せば対応できたのが、大人の意図を感じてしまうと、逆の方向をとってしまったりします。
私は、この状態を、箸が転んでも笑う世代ではなく、箸が転んでも怒る世代と読んでいます。
だからどうしたって感じですが・・・
ようするに大人が何をしても裏目にでてしまう時期だと思うのです。
これは、アスペルガーやADHDや知的な遅れのある、お子さんでも同様におきます。
この時に、よくあるような視覚支援とかしても効果はないと思います。
まずは、そっとしておいて様子をみること。
自分だけの一人の時間をつくってあげること。
手伝えることは手伝ってあげること。
雑談をしてあげること。
その中で、上から目線でなくて、大人に近い存在だと思って、同じ目線とまではいいませんが、斜め上くらいの目線で、伝えたいことを伝えたらどうでしょうか?
時期がくれば、ある程度おさまるものです。
そこで、無理にかかわろうとすれば、その時期が長びいてこじれることがあるので、周りの人に話を聞いてもらいながら対応するのがいいかもしれません。
大人が焦らず、ストレスをためこまないようにしましょう。