心理発達コラム
大人の発達障害について1
大人の発達障害と診断されている、または、そうだと思われている方には、大きく分けて2種類あります。
一つは、幼少期などに診断されて、そのまま大人になった場合。
もう一つは、高校や、大学、社会人になったけれども、うまく過ごせなくて、病院や周りから指摘された場合。
幼少期に診断された場合については、周りや本人が気が付いて、コミュニケーションや、生活面について、困っていることや、意味がわからないことをフォローしてもらえると、負担が少し和らぎます。
しかし、どんなにフォローすることができても、年齢ともに課題が変わるので、そのたびに、色んな壁にあたっていきます。
自分で考えて乗り気る力も必要になってきます。
また、幼児期から大人にかけて、発達の状態は、変化していきますし、発達の概念も変わってきていますので、幼児期の診断名が変わることもあります。
診断名だけに惑わされずに、
今、困っていることがなにか?
自分にどんな特徴があるか?
考えていけたらいいですね。
大人になってから、診断された場合、今まで、苦しんできた反面、理由が分かってホッとする場合もあります。
どちらにしても、今、なんらかの直面している問題があると思いますので(だから、診断がついたと思いますので)まずは、そのことについて、少しでも緩和できる方法が必要になってきます。まず、具体的に対応策を考えて、その後に、自分のことについて考えていけたらいいですね。
大人の発達障害の場合は、周りのフォローや、本人の自覚も必要ですが、一番、大切なのは、自分が必要とされている実感や物理的でも心理的にでも居場所的なところが必要になってきます。
すぐには、解決できない問題ですので、一つずつ、ゆっくりとクリアーしていきたいですね。