心理発達コラム
自閉症のフラッシュバックへの対応について
自閉症の方にもフラッシュバックがあります。
これも他の方と同じように、怒られた経験が聴覚、視覚、時には触覚でも体験として強烈に思い出され、あたかも、今そこにいるように思い出されることです。
自閉症スペクトラムの方の場合、一般的に見て、それほど嫌な経験でなくても、そういことが起こることがあります。
また、言語的な表現が苦手な場合もあるので、周囲が何が起こっているか分からない場合があります。
まず、周囲の人がそういうことがあると思うようにしましょう。
また、ある程度の時間は、何をやっても難しいと思います。
やってしまいがちなのは、それを怒ってしまうことです。
そうすると、さらに新たなフラッシュバックにつながったり、よりパニックを起こしたりします。
少し様子をみて、気分を切り替えてあげることを意識しましょう。
映像をみているように話しているのか、聞いたことばリフレインしているようなのか。
思い出しやすい方向があるので、それに合わせて気分の切り替えがどうしたらいいのか、考えてみましょう。
好きなアニメや絵だったり、歌だったり、お気にいりのぬいぐるみかもしれません。
こちらが慌てず、色々ためしてみましょう。
他にも可能性があると思いますが、それでも、上手くいかないようなら専門医などに相談されのをお勧めします。