心理発達コラム
行き渋りについて(小学校高学年編)5
高学年(小5~小6)編の続きです。
学校に行きにくくなる理由として、
色んな整理をしながらお伝えしています。
1.対人関係の問題
2.いじめ
3.クラスの状態
4.学力の問題
5.理由はないけどなんとなく
6.複合型
7.低学年からの継続
8.担任の先生との相性
9.その他
2.いじめの問題は、簡単には解決できない問題です。
ができるくらいの問題で、しかも、個別事象はにそれぞれ違います。
大事なことは、連携をとることと、子どもとの信頼関係を築くことだということを書きました。
3.クラスの状態も少し触れましたが、4.今回は学力の問題について説明します。
発達的な問題で、低学年まではなんとかついてきていて、それ以降は、先生が後で、フォローするという形で授業についてこられたお子さんが、だんだん勉強が難しくなって、ついていけなくなることがあります。
勉強が難しくても、楽しく学校にいけばいいのでは?と思われるかもしれませんが、よく分からない話を、椅子に座って永遠と聞き続けないといけない苦痛。
授業中に何をしていいのか分からない不安。
それを毎日、一年間続けることは、学校に行きずらくなる原因にもなります。
勉強は、具体→抽象へと内容が変わってきます。
具体的とは何かというと、分かりやすく説明すると目に見えるもの。
抽象とは何かというと、目に見えないものになります。
学年が上がるにつれて、抽象的な勉強が増えてくるわけです。
想像してごらん?と言われても体験できないことは難しいのです。
では、こういう場合はどうするか?
まず、どれくらいの発達的な力があるのかを把握して、本人に応じた学習を考えていかなければなりません。
分かったふりをして抜けていること、理解しているように見えたけれども、単なるパターンで行動していたなど、
そういうところをフォローしていく必要があります。
できれば、学校に完全にいけなくなる前に、担任の先生や、専門家に相談することができたらいいですね。