心理発達コラム
行き渋りについて(小学校高学年編)3
高学年(小5~小6)編の続きです。
対人関係で上手くいかなかった時、子ども達は、自分なりにがんばります。
輪の中に入れない、集団の中で一人でいるというのは、本当につらい体験です。
高学年になると、先生は、グループを自由に作っていいということがあります。
これは、とてつもないプレッシャーになります。教室の何気ない行事がつらくなります。
こういう事態をあらかじめ防ぐことは、難しいことも多いですが、普段から、何気ない話をしておいて、何でも話せる関係も大事です。
それでも、防げずにそうなった場合。
本人から言い出すことができた場合は、対処法として、無理に友だちは作らなくてもいいんだと保護者が思ってあげることも大事です。
また、担任の先生にも相談して、グループ分けの時に、自由に・・・というのは、やめてもらった方がいいかもしれません。教室にいるのがつらかったら、休み時間だけでも、違う場所に移動するのもいいでしょう。
こういうことは、女の子に多いかもしれません。
男性の先生はこういうことが気が付きにくいです。
そして、介入すると余計にややこしくなることがあります。
相談しても、お母さんは不安になるかもしれません。そういう時は、保健の先生や、同じ学年の女性の先生やスクールカウンセラーなどに相談して、まず、つらいことだということを分かってもらうようにしてもらいましょう。
一人で考えこまないようにするのが一番です。
もし、そのことを本人から口言えなかった場合は、普段の行動に変化がないか気にしてあげた方がいいでしょう。
友達と遊ばなくなった。
学校の話をしなくなった。
どちらにしても、普段の関係が生きてきます。
まずは、何気ない会話や、テレビなどの共通の話題を持って話やすい雰囲気づくりを意識ましょう。もちろん、これで、全てではありませんが、基本的な部分を書いてみました。
少しでも参考になれば幸いです。