心理発達コラム
行き渋りについて(小学校高学年編)1
行き渋りについて
今回は、高学年(小5~小6)編です。
高学年になってくると、思春期を迎えてきます。
思春期とは、ホルモンや体の変化・成長があり、気持ちの波が激しくなります。
今まで当たり前のことだったことに疑問を感じたり、逆に、今まで、嫌だったことに、とても興味をもったりします。
分かりやすい例でいうと、女の子が急に、お父さんを嫌いだしたりするようなものです。
特に女の子は、早くそういう時期を迎えます。男の子の場合は、思春期の時期は、少し遅いです。だから、低学年、中学年の問題もからんでいることがあります。
大まかに分けて、高学年の行き渋りは、
1.対人関係の問題
2.いじめ
3.クラスの状態
4.学力の問題
5.理由はないけどなんとなく
6.複合型
7.低学年からの継続
8.担任の先生との相性
9.その他
などに分けることができると思います。
みていただいてわかるように、多岐にわたりますね。
精神疾患や、発達障害などは原因というよりは、これらの分類の中のどれにも可能性はあり、背景としては、存在していると思います。
だから、病名を特定しても、解決には至りません。もちろん、対応のヒントにはなります。
一番しても仕方ないことは、原因探しを考えることです。
誰かのせいにしたい気持ちはとてもわかります。
あの時、あの瞬間にと思うかもしれません。気持ちの部分ではそういう風に思ってもいいと思いますし、そういう気持ちの整理はする必要があると思います。でも、その気持ちが少し落ち着いたら、どうすれば、少しでも学校に気持ちがむくか。また、学校に行けなくても、それ以外にも道はあります。
時間がかかるかもしれませんが、少しずつ取り組んでいきましょう。
次からは、大まかな分類について少しずつ書いていきたいと思います。