心理発達コラム

小学校高学年の行き渋りの原因と家庭でできる対応方法

小学校高学年になると、子どもたちは思春期を迎えます。ホルモンの変化や体の成長により、気持ちの波が激しくなったり、今まで当たり前だったことに疑問を感じたりすることがあります。特に女の子は、男の子よりも早く思春期を迎えることが多いため、早い段階で変化が見られるかもしれません。

行き渋りの原因は多岐にわたり、大まかに分類すると以下のような要因があります。

 1.対人関係の問題

 2.いじめ

 3.学力の問題

 4.理由はないけどなんとなく

 5.クラスの状態

 6.複合型

 7.担任の先生との相性

 8.低学年からの継続

 9.まとめ

精神疾患や発達障害などが背景にある場合もありますが、病名を特定したり、原因は追究すすることが解決には直結しません。大切なのは、どうすれば子どもが少しでも学校に行きやすくなるか?もしくは、毎日、何かをがんばりながら、生き生きとした生活を送れるか?を考えることです。

1.対人関係の問題

高学年になると、クラスの中でグループが形成されます。友だち付き合いが複雑になり、グループの仲を維持するために誰かを排除することもあります。結果として、グループに入れない子や一度入ったけれど排除される子が出てきます。このような状況で敏感な子どもは強い孤独感やストレスを感じるでしょう。

対人関係でつらくなったら…

 •まずは子どもの話をじっくり聞くことが大切です。

 •「がんばれ」や「誰にでもあること」と励ます前に、気持ちを受け止めましょう。

 •担任の先生に相談し、グループ分けの方法を工夫してもらうことも検討しましょう。

 •学校内で過ごしやすい場所を見つけ、休み時間だけでも違う場所に移動することも考えましょう。

 •担任が苦手な場合は、保健の先生やスクールカウンセラーなど別の先生に相談するのも良い方法です。


不登校のケアープログラム例は、こちら

2.いじめ

いじめは深刻な問題であり、命に関わる場合もあります。
まずは安全を確保し、必要に応じて学校から離れるなどの緊急対応が求められます。

いじめ対策防止推進法という法律もあります。
これは、学校側がいじめの訴えがあった場合には、調査や対応を行うこと義務付けています。
学校とよく話し合い、それでも解決しない場合は教育委員会などの機関に相談することも考えましょう。

いじめのサインに気づくために…

 •子どもの普段の様子に変化がないか注意を払う。

 •学校の話をしなくなったり、友達と遊ばなくなったりしていないか。

 •いじめが疑われる場合は、学校や専門機関と連携して対応する。

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3. 学力の問題

小学校低学年のうちは先生のサポートでなんとかついていけた子も、
高学年になると学習内容が具体的から抽象的になり、授業についていけなくなることがあります。
具体的とは、「実際に触れるものや見えるもの」だとすると、
抽象的とは「形のないものや目に見えないもの」になり、それを理解する力を求められます。

授業についていけないことで「分からないまま座っていなければならない苦痛」や
「授業中に何をすればいいか分からない不安」を感じるようになります。

学力の問題に対処するには…

 •子どもの学習の理解度を把握し、適切な学習方法を考える。

 •先生や専門家に相談し、発達検査を受けるのも一つの方法。

 •学校に完全に行けなくなる前に対策を取ることが望ましい。

ここケットでも発達検査もしています。
お子さんの特性を知り、具体的なアドバイスもお伝えしたりもできますのでご相談下さい。

発達検査については、こちら

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4. 理由はないけれどなんとなく


こうしたケースでは、原因を無理に突き止めようとするよりも、
子どもが少しでも学校と関われるきっかけを作ることが大切です。

この場合の対応方法

 •生活リズムをできるだけ崩さない。

 •さまざまな人と関われるように工夫する。

 •学校との関係を完全に断つのではなく、少しずつ接点を持つ。

 •学校の話をする時間を決め、それ以外は普通に接する。

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5.クラスの状態

クラスの雰囲気や学級経営の方針によって、子どもが居心地の良さを感じるかどうかが変わります。
クラスが騒がしく落ち着かない、派閥ができている、ルールが厳しすぎる、
または逆にルーズすぎるなど、環境が合わないとストレスを感じることがあります。

クラスの状態に適応するには…

 •子どもの話を聞き、どのような点が負担になっているのかを把握する。

 •先生に相談し、クラスの運営について改善できる部分がないか話し合う。

 •可能であれば、学年主任やスクールカウンセラーに相談してクラス替えの可能性を探る。

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6. 担任の先生との相性

担任の先生との相性も、子どもが学校に行きたくなるかどうかに大きく影響します。
先生の指導方法が厳しい、話を聞いてくれない(ように感じる)
または逆に放任すぎる場合、子どもが学校に行くのを嫌がることがあります。

担任の先生との相性に悩んだら…

 •まずは子どもの話をじっくり聞き、何が苦手なのかを整理する。

 •学校側と面談をし、家庭の考えや子どもの状況を伝える。

 •担任以外の先生(副担任やスクールカウンセラー)に相談する。

 •先生の影響力が少ない参加できそうな授業や時間を検討してみる。

 •学校の対応が難しい場合は、フリースクールや別の学びの場を検討する。

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7. 複合型

行き渋りの原因が一つではなく、複数の要因が絡み合っている場合もあります。
例えば、対人関係のストレスと学力の不安が重なっていたり、
担任の先生との相性とクラスの状態の両方が問題になっていたりすることがあります。

複合的な問題に対応するには…

 •一つずつ原因を整理し、何が一番の負担になっているかを見極める。

 •学校と連携し、できる範囲で環境調整を行う。

 •すぐに解決しない場合もあるため、子どものペースに合わせて対応する。

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8. 低学年からの継続

低学年の頃から学校に行きたくないと訴えていた場合、高学年になってもその気持ちが続くことがあります。
特に学校に対する苦手意識が強くなっていると、無理に登校させようとすると逆効果になることもあります。

長期的な行き渋りに対処するには…

 •本人の成長や変化に合わせてできることを増やしていく。

 •子どもが学校に行かないことで安心できる環境を作りつつ、少しずつ学校との接点を持つようにする。

 •フリースクールや家庭学習など、学校以外の学びの選択肢を検討する。

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9. まとめ

その他にも、家族環境の変化(引っ越しや親の転職など)、体調不良、兄弟関係など、
さまざまな要因が行き渋りにつながることがあります。

その他の要因に対応するには…

•子どもの生活環境を見直し、ストレスになっていることがないか確認する。

•学校以外の場所でも安心できる居場所を見つける。

•必要に応じて、専門家(カウンセラーや医師)に相談する。

まとめ

小学校高学年の行き渋りは、さまざまな要因が絡み合っています。
子どもが学校に行けないことに焦りを感じることもあるかもしれませんが、
無理に登校を強いるのではなく、少しずつ環境を整えていくことが大切です。
保護者が一人で抱え込まず、学校や専門機関と連携しながら対応していきましょう。

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筆者:子どもの心と発達の相談ルーム「ここケット」代表:大畑豊(臨床心理士・公認心理師)

スクールカウンセラー・保育園・大学講師などもしています。

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